こまめなチェックが大切な糖尿病看護

慢性疾患の糖尿病は、生活習慣を見直したり、インスリンの自己投薬で症状を改善できます。
ですが、入院が必要な重度の糖尿病になってしまうと、自己投薬による血糖コントロールだけでは対応できなくなり、突然低血糖発作を起こしたり、合併症を起こしたりする危険性がでてきます。
そのため、患者は症状が安定するまでは、気の抜けない生活をおくならければなりません。

そこで、糖尿病と戦う患者さんをケアする看護師は、一人ひとりの状態をこまめな把握し、血糖値を定期的に測定し、血糖コントロールを徹底する必要があります。
ただし、低血糖発作は突然起こることもあるので、血糖値に頼るだけでなく、患者さんの体調をトータル的に観察し、僅かな変化も見逃さないようにしなければなりません。
ちなみに、患者さんの身体に転んだ時に出来たと思われるアザや怪我がないかは、重要なポイントになります。
低血糖発作を起こすと意識を失うため、転倒することがありますが、患者さんは自分が倒れたことを思い出せない人もいます。
ですから、日常生活ではできないようなアザや怪我があったときは要注意です。

また、身体のむくみなどにも注意して、気になることがれば医師に適宜報告をしましょう。
上手く病気と付き合うことができれば、糖尿病でも日常生活を問題なく送ることはできますが、重要化するとそうはいきません。
ですから、悪化する手前で適切な処置をすることが、糖尿病の治療ではとても重要になります。